民主党人気の影の危険
2009年10月10日 みやざき9条の会 | 意見・感想 | コメント(0) | トラックバック(1)
2009/9/5 小森陽一さん講演会参加者からの感想文を掲載します。
-以下感想文-
小森陽一さんの講演会面白かった。戦後から最近までの政治・社会的出来事を思い出させつつ、その裏の繋がりを解説した。問題は今後の新政権下で諸政策や改憲の動きだと思う。
自民党が国民の信頼を失った今、先ず第一段階は民主党新政権が3ヶ月から半年以内に、諸問題解決の方向性と政治実績を示し、鳩山人気と政府への信頼を得ることだ。そのためには当面党内の護憲派や連立の社民党とは争えず、5月の国民投票実施が困難となればこれが次への伏線だろう。
そして来夏に参議院で単独過半数を得れば、第二段階に入ろう。ここで政界再編か共闘が解消されて、今時マニフェストでも出た国の経費削減を理由とした、議員比例定数の削減が画策されよう。
総選挙前に毎日新聞が実施した立候補者A(内当選者B)とインターネット等のアンケート(約50万人回答C)では、
- 憲法9条の改正に賛成(A54、B34、C48%)反対(A40、B51、C51%)
- 集団的自衛権の行使を禁じた憲法解釈を見直すべき(A54,B37,C60%)反対(A40、B50、C39%)
- 衆院議員の比例代表を削減すべき(A31、B62、C27%)小選挙区・比例共削減すべき(A32、B21、C43%)反対(A24、B8、C16)と出ている。
この当選議員、ネット回答者の大半の意見のように、もし比例区180が90にでも削減されるならば、公・共・社3党は今より半減し、質問時間どころか実質抹殺されてしまうだろう。
以上から、大切なのは一方では自民党政治の復活を許さない民主党政権の監視と安定であると共に、真の議会制民主主義の問い直しと中選挙区制の復活だ。朝鮮半島の安定と、核兵器廃絶を突破口にしたアメリカの平和外交への支持、そしてアジアから世界への9条精神の拡大で改憲勢力を包囲しつつも、国会が2大政党のみになっては、圧倒的多数の改憲発議と民主党の改革実績ムードのマスコミ操作に酔わされて、国民投票はいずれ改憲成立に導かれるだろう。
最近の毎日新聞世論調査では、鳩山内閣支持が01年小泉内閣に次ぐ高率の77%だという。それだけにその勢いに紛れて進む今後が、決して油断できない状況だと強く思う次第である。
(出口 修身)
トラックバック(1)
トラックバックURL: http://sato.kilo.jp/mt4/mt-tb.cgi/1135
民主党マニフェストの行方 - 民主党政権 組閣予想 (2009年10月10日 7時18分)
未知の難題…政権との「間合い」に悩む連合 9 時間前民主党最大の支持団体、日本労働組合総連... 続きを読む
コメントする