9.5 みやざき九条の会主催「小森陽一講演会の報告」
2009年10月15日 みやざき9条の会 | 活動報告 | コメント(0) | トラックバック(0)
2009年佐土原総合文化センターで行われた小森陽一全国九条の会事務局長(東大大学院教授)の講演会には、宮崎県下から約450名が参加しました。
「日本国憲法九条が世界を動かす-危機の中でこそ九条の思想を」と題する講演で、小森氏は憲法九条がありながら警察予備隊として再軍備し、世界第3位の軍事力をもつに至った自衛隊と九条の関連について、朝鮮戦争から小泉政権時代の自衛隊イラク派兵までの出来事を歴史を追っていきいきと話されました。
特に1991年湾岸戦争で「現憲法でも軍事行動ができる」と強弁したのが、当時自民党幹事長の小沢一郎氏だったこと。結局その時、自衛隊のイラク派兵に代わって莫大な戦費を拠出したことを米国はもとより、日本のマスコミまで非難したが、世界、とくに中近東諸国に、わが国の憲法九条の存在意義を知らしめる契機となったこと。を述べました。
実は、九条を改憲し自衛隊を海外に出させようとする様々な試みの全てに(マスコミの報道を含めて)アメリカの戦略と指示があることを小森さんは指摘しました。
今日、武力による紛争の解決は無効なことがはっきりしてくる状況の中で、憲法九条の理念がいよいよ大切になってきていること、そして「九条の会」の運動が日本のみならず世界の平和を守る上で、大きな歴史的意義があることを多くの参加者は認識させられました。
民主党新政権が発足したが、九条改憲派が多数を占める民主党は、憲法問題で本来の方向性を出すのは、来年(2010年・平成22年)夏の参議院選挙以降であろう。したがって、参院選の結果如何が、九条の命運を分けることになることを講演の最後に強調しました。
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