宮崎県内各政党及び衆議院宮崎県地方区予定候補者へ憲法九条に関するアンケート実施報告
2009年8月 2日 みやざき9条の会 | ニュースから , 活動報告 | コメント(0) | トラックバック(0)
総選挙の日程は、8月18日に公示、8月30日に投開票です。
みやざき九条の会では、宮崎県内各政党及び衆議院宮崎県地方区予定候補者へ憲法九条に関するアンケートを実施(2009/6/24に発送)しましたので、アンケートの内容とその回答を以下に報告します。
ご回答いただいた皆様、ご協力ありがとうございました
宮崎県政党支部並びに総選挙宮崎県地方区立候補予定者 御中
みやざき九条の会 代表世話人 藤原 宏志
〒880-0803 宮崎市旭1-3-20 くすの樹ビル Tel:0985-24-8820 FAX: 0985-22-2937時下、多難の折、益々ご清祥にてご活躍のこととお慶び申し上げます。
さて、間近に迫った総選挙の争点の1つは、憲法第九条改定問題です。とくに、戦力の不保持、交戦権の否認を定めた第二項を改定するかどうかがポイントです。これは日本の進路を大きく変える問題であり、有権者はこの問題を十分検討して投票する必要があります。そこで、この問題に対する各政党、各候補者のお考えを知るため、アンケートを行う次第です。
上記「みやざき九条の会」まで、郵送またはFAX で7 月17 日までにご送付いただければ幸いです。なおアンケートの結果は「みやざき九条の会」ホームページなどで公表させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
日本国憲法第九条
第一項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
質問
日本国憲法九条(戦力不保持、戦争放棄を定めている)の改定についてどうお考えですか。
つぎの項目毎に、賛成、反対、その他に○をし、その理由をお書き下さい。1 憲法九条 第一項 賛成 反対 その他
理由:
2 憲法九条 第二項 賛成 反対 その他
理由:
3 解釈改憲にて集団的自衛権の行使と海外における武力行使に道を開くこと事について賛成 反対 その他
理由:
政党 または 予定候補者 |
選挙区 | 所属 | 宛先 | 代表 |
---|---|---|---|---|
自民党 | (空白) | (空白) | 自民党宮崎県支部連合会 | 坂口 博美 |
民主党 | (空白) | (空白) | 民主党宮崎県総支部連合会 | 井上紀代子 |
公明党 | (空白) | (空白) | 公明党宮崎県本部 | 長友安弘 |
日本共産党 | (空白) | (空白) | 日本共産党宮崎県委員会 | 津島忠勝 |
社民党 | (空白) | (空白) | 社民党宮崎県連合 | 鳥飼謙二 |
上杉光弘 | 宮崎1区 | 自民党 | 上杉光弘選挙事務所 | (空白) |
川村秀三郎 | 宮崎1区 | 民、社民、国の推薦 | かわむら秀三郎事務所 | (空白) |
馬場洋光 | 宮崎1区 | 共産党 | 日本共産党宮崎県委員会 | (空白) |
江藤 拓 | 宮崎2区 | 自民党 | 自民党衆議院議員現職 | (空白) |
松村秀利 | 宮崎3区 | 社民党 | 松村ひでとし事務所 | (空白) |
アンケートの結果
- 1.7月17日現在回答を寄せられた政党は
- 民主党宮崎県総支部連合会、日本共産党宮崎県委員会、社民党宮崎県連合の3政党で、自民党、公明党からは回答が来ておりません。
- 2.7月17日現在回答を寄せられた予定候補者は
- 川村秀三郎(1区、無所属)、馬場洋光(1区、共)、松村秀利(3区、社民)の3氏でした。
- 民主党宮崎県総支部連合会(代表 井上紀代子)
- 質問1,2,3にはそれぞれ「その他」と回答させていただきます。理由:回答期限の7/17まで民主党マニフェストが発表されていないので。
- 日本共産党宮崎県委員会(委員長 津島忠勝)
- 質問1➔反対:憲法9条があったればこそ、戦後60年以上戦争に捲き込まれることがなかった。9条を改正すれば、わが国は戦争できる国になってしまう。国際紛争はあくまで平和的に解決すべきで、9条をもつ日本にはその先頭に立つ責務と役割があると考えます。
- 質問2➔反対:憲法九条第二項こそが自衛隊が「戦力」として行動することを一貫して阻止してきました。古来、すべての戦争は自衛のためと称して開始されてきました。
- 質問3➔反対:集団的自衛権を認めことは、アメリカの引き起こす無法な戦争に捲き込まれます。戦争を放棄して全人類の平和と福祉を達成するという平和憲法の崇高な理想こそ、21世紀の日本と世界の進むべき方向と考えます。
- 社民党宮崎県連合(代表 鳥飼謙二)
- 質問1➔反対:私たちは、先の大戦で戦争がいかに悲惨なもので平和がいかに大切なものかを学び憲法を制定しました。憲法の前文と9条を指針とした積極的平和外交をすすめることが21世紀における日本の役割だと思います。
- 質問2➔反対:軍事力では平和と安全は守れません。9条1項を実現するため、軍事力を保持しないのは当然です。
- 質問3➔反対:21世紀に世界の中で日本が果たすべき役割は、貧困や疾病、飢えに苦しむ世界の人々に救いの手をさしのべ憲法理念を実現することです。集団的自衛権の行使と武力の行使は、憲法理念の実現に逆行するものです。
- 宮崎県地方区第1区 予定候補 川村秀三郎(無所属、民主・社民・国新推薦)
- 質問1➔反対:世界に類を見ない先駆的平和憲法の粋であり、この規定は維持すべきである。
- 質問2➔その他:基本的には維持すべきと考えるが、現実の国際社会の状況、日本の安全保障の観点から常に検討はすべきだが、慎重にも慎重を期すべき。
- 質問3➔その他:安易に道を開くべきではない。ただ、現実の国際社会の状況、日本の安全保障の観点から広く議論を行うべき。
- 宮崎県地方区第1区 予定候補 馬場洋光(日本共産党)
- 質問1➔反対:"紛争の解決は話し合いで"、が国際世論になっています。9条を持つ日本こそ、その先頭に立って活動することが求められています。
- 質問2➔反対:改憲派のねらいが第二項です。第二項があるからこそ、自衛隊が軍隊として行動することを阻止してきたと考えています。
- 質問3➔反対:集団的自衛権は明確な憲法違反です。自衛隊がアメリカと一緒になって、アメリカがひきおこす無法な戦争に参加することは認められません。
- 宮崎県地方区第3区 予定候補 松村秀利(社民党、民主推薦)
- 質問1➔反対:多くの犠牲者を出した第二次世界大戦の反省に立ち、「再び戦争をしてはならない」という決意をこめ、「戦争を放棄」し「軍隊を持たない」という世界に誇れる日本国憲法を宣言しました。戦後64年を経た今日、憲法改悪の動きが強まっていますが、むしろ「守り活かす」ことこそ今を生きる私たちの責務であると考えます。
- 質問2➔反対:前文の平和的生存権とともに第9条の確信でもある第2項も当然まもらなければなりません。
- 質問3➔反対:解釈改憲は憲法9条を骨抜きにし「戦争への道」を開くことになります。集団的自衛権の容認発言や自衛隊の海外派遣、武器使用拡大など、「戦争をする国、できる国」づくりが進められています。解釈の変更にとどまらず、憲法を明文改定し、制約・制限のない武力行使(戦争)に道を開くことを懸念します。
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